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第1弾 世界医療安全の日とは? 歴史と基本的内容の解説
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9月17日は「世界患者安全の日」です

「世界患者安全の日(以下、WPSD:World Patient Safety Day)」とは、「患者安全を促進すべく世界保健機関(以下、WHO)加盟国による世界的な連携と行動に向けた活動をすること」を目的として、医療制度を利用する全ての人々のリスクを軽減するために2019年にWHO総会で制定されました。患者安全を促進する事への人々の意識、関心を高め、国際的な理解を深めるとともに、各種媒体を用いて普及活動を推進しています。

WHOは、患者安全文化の醸成のための普及活動の一環として毎年スローガン等を作成しています。

2022年の世界患者安全の日のテーマおよびスローガンは、WHOより以下の通り示されています。

テーマ:Medication Safety(安全な薬剤療法※2

スローガン:Medication Without Harm(害のない薬剤療法※2

世界中の誰もが、病気の予防や治療のために、人生のある時期に薬を服用することになります。しかし、薬は、保管や処方、調剤、投与が不適切であったり、監視が不十分であったりすると、時として重大な危害をもたらすことがあります。
安全でない薬物使用や投薬ミスは、世界中のヘルスケアにおいて回避可能な損害の主要な原因となっています。投薬過誤は、脆弱な投薬システムや、疲労、劣悪な環境条件、スタッフ不足などの人的要因が、投薬プロセスの安全性に影響を与えることで発生します。その結果、患者さんに深刻な損害を与え、障害を負わせ、死に至ることもあります。現在進行中のCOVID-19の大流行により、投薬ミスやそれに伴う薬害のリスクは著しく悪化しています。このような背景から、2022年の世界患者安全デーのテーマとして、「Medication Safety」が選ばれ、「Medication Without Harm」というスローガンが掲げられています。
このグローバルキャンペーンは、WHOが The Third Global Patient Safety Challengeとして2017年に開始した「Medication Without Harm(害のない投薬)」の目的を再確認するものです。このキャンペーンは、安全でない投薬行為による重大な患者被害に関連する主要な領域において、優先順位をつけ、早期に行動を起こすことを関係者に呼びかけています。これには、ハイリスクな状況、ケアの移行、ポリファーマシー(複数の薬剤の同時使用)、外見や呼称の類似薬剤などが含まれます。このキャンペーンでは、医療サービスの提供における深刻な混乱を考慮し、COVID-19の大流行が薬の安全性に及ぼす影響に特別な焦点を当てる予定です。
世界患者安全デーは、世界保健デーや世界禁煙デーなどWHOが制定した世界公衆衛生デーの一つです。2019年の第72回世界保健総会で、決議WHA72.6「患者の安全に関する世界的行動」の採択により制定されました。その目的は、国民の意識と関与を高め、世界的な理解を深め、患者の安全を高め、患者の危害を減らすために加盟国による世界的な連帯と行動を目指すことです。

2022年 世界患者安全デーの目的

  1. 投薬ミスや安全でない業務による薬害の大きな負担について世界的な認識を高め、投薬の安全性を向上させるための緊急行動を提唱する。
  2. 投薬過誤を防ぎ、薬害を減らすための取り組みに、主要なステークホルダーやパートナーを参加させる。
  3. 患者さんやご家族が、医薬品の安全な使用に積極的に関与できるよう、権利(権限)を付与します。
  4. WHO Global Patient Safety Challengeの実施規模を拡大する。「薬害のない薬物療法」の実施を拡大する。

この日を迎えるにあたり、WHOは2022年に服薬安全に関する一連のウェビナー(ウェブセミナー)を開催し、安全な薬物療法に関する多くの解決策や技術的成果を提示していきます。
2022年9月17日およびその前後に、WHOは幅広い活動を組織し、世界規模での仮想イベントを開催します。スイス ジュネーブのJet d’Eau(大噴水)がオレンジ色にライトアップされるなど、祝賀イベントが開催されます。加盟国およびパートナーは、WHO Global Patient Safety Challengeの実施を約束することで、このグローバルキャンペーンに参加することができます。
WHO Global Patient Safety Challenge: Medication Without Harm」の実施、活動の企画、イベントの開催、薬の安全性を支援する象徴的なモニュメントのオレンジ色へのライトアップなど、世界的なキャンペーンの参加を呼びかけています。

制定までの経緯

ドイツ語圏各国(ドイツ、オーストリア、スイスなど)では、以前から9月17日に患者安全に関する会合を開催していました。
2018年、東京で開催された第3回閣僚級世界患者安全サミットにおいて、9月17日を「世界患者安全の日」に定めることが盛り込まれた「患者安全に関する東京宣言」が出されました。
2019年、患者安全を促進する事への人々の意識・関心を高め、国際的な理解を深めるとともに、加盟国間の連携や行動に取り組む事を目的としてWHO総会で「世界患者安全の日(WPSD :World Patient Safety day)」が制定されました。(出典;厚生労働省ホームページ)

訳:日本看護協会 看護業務・医療安全課

「世界患者安全の日」に関する取り組み

厚生労働省の取り組み

厚生労働省では、2001年を「患者安全推進年」と位置づけ、各関係者の共同行動を「患者の安全を守るための医療関係者の共同行動(PSA:Patient Safety Action)」と命名し、総合的な医療安全対策を推進しており、その一環として、11月25日(いい医療に向かってGO)を含む一週間を「医療安全推進週間」と定め、様々な取り組みを行っています。
2019年の世界保健機関(WHO)総会において、9月17日がWPSDと制定され、同年から多くの団体の協力を得ながらWPSDの普及啓発活動を実施しています。
厚生労働省としても、今年も、医療機関、職能団体、患者団体、教育機関、学会など、さまざまな団体と協力して普及啓発活動を行います。また、厚生労働省のTwitter、Facebookからも発信します。

公益社団法人 日本看護協会の取り組み

我が国の医療安全元年と言われる1999年から、日本看護協会では様々な医療安全事業に取り組み、2019年のWHO総会にて制定された「世界患者安全の日」※1(9月17日)についても、制定翌年度から連動した取り組みを行っています。
特に、患者参画や患者参画を促している取り組みを、是非お知らせください。知らせいただいた取り組み内容は、本会公式WEBサイト掲載や協会ニュース連載等を通じて紹介させていただく予定です。
2022年度は、この「世界患者安全の日」に関連して、あらゆる場における患者安全の推進及び国民の意識・関心の向上につなげるよう、患者安全推進に取り組まれている事例を募集しています。

九州大学病院

WPSDの周知のため、院内で使用する医療安全管理のためのポケットマニュアルの表紙の色をWPSDのテーマカラーであるオレンジ色にし、裏表紙にロゴマークを掲示しています。

日本看護協会機関誌 「看護」 8月号

医療安全TOPICSに世界患者安全の日について寄稿しました。

一般社団法人 医療安全全国共同行動発行 「医療安全レポート」 9月号

世界患者安全の日について寄稿しました。
医療安全全国共同行動HP http://kyodokodo.jp/iryouanzen_report/

月刊 「厚生労働」 9月号

「今月のPICK UP」のコーナーに世界患者安全の日について寄稿しました。

広報委員会 堀田まゆみ

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